GUIDEはちゃんと読むべきなのです
最近、きちんとGUIDEを読まない人が増えてきました。正直、非常に不安です。
●全部読む必要性
知識体系というものは、全体にこそ意味があります。一度は隅から隅まで読むことで、初めて全体が見えてきます。その後で、部分の位置がわかり、部分を読む価値が出るのです。
知識体系慣れしていない方は、この前提をよく考えて欲しいのです。拾い読みではあまり役に立たないのです。
セミナー受講前にも、一度は読んでおいてくれ、というのは、そういう理由です。全体を説明した後で、「あっ」とわかってから、部分を・・・と、思っても、もう、部分の解説は終わってしまっています。
無論、部分がわからないから、全体もわからない、という話は一理あると思います。それはその通りだと思います。そういうときは、「世界一~」を読むようにしましょう。
●日本語は確かにおかしいのだが
現在のGUIDE第三版、日本語は若干問題があります。しかし、だから意味が無いか、というと、そういうものではありません。ある言葉をどう説明しているか、脳の中でマッピングができれば、多少言葉がおかしくても、どうということはありません。
確かに、要素成果物など、本来の意味から考えたら奇妙な翻訳です。だからといって読まない・読みたく無い理由にはなりません。
●知識の習得は実務に役立たない気がする
いつか言おうと思っていた事なのですが、そろそろ言ってもいいか、、、、と、思い、言いますが、GUIDE第三版に書いてある程度の事、ただ読んだだけでは、知識ではないです。単なる情報です。
知識にするには、最低限一回実践してみることです。それによって、初めて、思考が生まれてきます。その結果、知識になります。こうなって初めて、役立つ知識になります。一度も実践しないうちは、知識では無いと思います。
●実務に合っていない
GUIDEは実務に合っていないという話がありますが、私は、ほぼ、そんなことは無いと思います。その手の話の多くが、単なる誤解なような気がしています。
GUIDEは、本当に細かく読んでいれば、殆どの正しい実務に適用できると思います。例えば、プロジェクトマネジメント計画書。GUIDEに載っている通りに計画をつくれば、全てのプロセスをプロジェクトマネジメント計画書で定義する必要性が無いことに、簡単に気がつくと思うのです。あの全項目を記述しなければならない、それは、おかしい解釈だと思います。
合っていない、と、思うケースは、間違った実務経験があるか、あるいは、GUIDEの読み込みが甘いか、あるいは、全く経験が無い分野、、、、ということだと思います。
●GUIDEは十分ではない
確かに、粒度という点では、GUIDEはかなり粗いのです。でも、粗いままでも、あの厚さ。これ以上細かく記述されては、知識体系としては失格になってしまうと思います。変更や是正のIN/OUTには、正直私も疲れさせられます。
知識体系としては、あまり細かな「部分」はそれほど重要では無いと思います。そもそも、適用書でも無いですし、コンピテンシーガイドラインでもありません。
私は、全体の説明は、粗さを残して説明するようにしています。もし質問が出れば、適用なり実践について、それなりに細かく解説を行います。部分がわかれば全体が見える、ということも多いですからね。
●GUIDEは不親切だ
確かに、各プロセスに、WhenやWhyは記述されていません。この2点は、自分で補うことになります。解説では、多少この点についてもお話しています。例えば、アクティビティに着手した時点で、最低限どんな計画が作られていなければならないでしょうか?
●ということで・・・・
これは知識体系なのだ・・・・と、考えてみてください。PMBOK全体から見れば、GUIDEに記述されている量はほんの僅かです。しかし、その僅かな量、でも、あの厚さ。PMP受験までに必要な知識の、50%程度しか、GUIDE第三版には記述されていないと思います。
そういう意味で、GUIDEは、最低限、読んで欲しいのです。GUIDEが、脳内に、プロジェクトマネジメントという枠を定義します。あとはその枠に、自分で肉を付けていけば良いのです。
・・・まとめてみようと思いましたが、きれいにまとまりませんでした。失礼しました・・・。でも、GUIDEは、試験までに、ぼろぼろになるまで、とは言いませんが、手垢が付く程度まで、読んで欲しいと思います。2000に比べたら第三版は、かなり「読める」GUIDEですよ!

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