スキル、ツール、HOWTOに偏重しない
最近でこそ減りましたが、プロジェクトマネジメントを学ぶことは、一つのスキルを学ぶことだと勘違いしている人がいます。そういう感覚で、PMPを受験する人は、まだ、多少存在しています。獲得したいのは、スキルではなく、能力です。
そもそも、プロジェクトマネジメント知識体系は、技術的素養の中の一つのスキル、ではありません。単に、役立つであろう知識です。
では何が言いたいのか。プロジェクトをマネジメントするマネジャーやリーダーは、まず知識を習得します。次に、心構えと知識によって、実践や行動を変革することが可能になります。そして、それら全体が能力と呼ばれます。
スキルという言葉があまりにも無造作・無神経に、幅広い範囲で使われてしまっていることも原因かもしれませんが、「プロジェクトマネジメントのスキル」という人が居ます。
スキルとは、即ち、兵隊にとっての射撃の腕前みたいなものです。能力とは、兵隊が戦争を行うために必要な能力、即ち、戦略、戦術、作戦計画、統率、チーム育成、戦闘、武器の取り扱い、基礎体力に関する、知識、実践、行動という能力を指します。
射撃の腕前と捉えてプロジェクトマネジメント知識を習得すると、なんだか色々実感のわかない話が多いなぁ、と、感じられて、結局、学習効果が得られません。教えているのは、もっと幅広いものなのです。
それも、HOWTOではないので、「こんなときこうする」というような局所的なことでもありません。どんなときでも思考できる材料の基礎を身につけて欲しいのです。どんなときでも、どんな情報を収集するか考えられる、あるいは、どんな問題を発見できるか考えられる、そういう事の礎となることを、知識として身につけて欲しい、そんな感じ、です。
ということで、セミナーでは、こんな時にこんな風にうまくいった!という話をしないんですよね。だって、そんな話じゃ、実際の現場じゃ使えないですから。

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