メルマガ用画像/要求定義往復書簡
清水さんとの往復書簡の続き、です。画像はPOPUPします。
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そうなのです、何と6割(59.6%)が「利用者自身が何をしたいのか分かっていない」のです。ですから「利用者の間で意見調整ができておらず、求めてくる意見が大きく異なる」ことにもなってしまうのです。
では、どうすればよいのでしょうか。
プロセスの中では、「要求を引き出す」タスクが極めて重要です。利用者自身に何がしたいのかを明確にしてもらう、もしくは、何をしたいのかに気付いてもらうことが必要になります。
開発プロセスの中で最も重要で、難しく、誤りやすいと言われています。そして最もコミュニケーション能力が必要なフェーズです。
必要なスキルとして、
ファシリテーション: ワークショップを運営する能力
ヒアリング(インタビュー): ニーズを聴き出す能力
コンフリクトの解決能力 : 異なる意見を調節する能力
などがあります。
ファシリテーション:
プロセスとコンテンツを分離し、プロセスに焦点を絞ります。コンテンツはユーザー要求ですから、それをいかに参加者全員に出し合ってもらえるよう、働きかけるスキルが重要です。対人関係能力がないとできません。また参加者に課題達成意欲を持ってもらうことも必要です。教えられてできるというものでもありません。グループワークを通してファシリテーションスキルを身につけてもらいます。
インタビュー:
ニーズを聞き出すためには質問と傾聴が不可欠です。闇雲に質問しても効果が上がりませんから、効果的な質問スキルが極めて重要です。気付いていない「要求(ニーズ)」に気付いてもらえるような質問ができるようになれば、と思います。
また、信頼されないと本音を聴くことができません。この辺はEQにも通じるものがあると思います。
野村さんの「わかるだろう」に関することは、3つのニーズ(品質)に関係します。基本的ニーズ(当たり前の品質)、期待のニーズ(一元的品質)、喜びのニーズ(魅力的品質)です。
基本的ニーズ(当たり前の品質):
-このニーズ(品質)が満たされないと、顧客は大変不満を持ちます。
しかし、これが満たされていても何も感じません。
-顧客は自分からこれが満たされないと困る(不満だ)、とも言いません
(当たり前だからです)。
-不満な顧客は、その不満を別の顧客に話します。
☆インタビューでこのニーズを聴き出せないと致命的な問題が発生する可能性があります。
野村さんの「わかるだろう」がまさにこの例ではないでしょうか。
例えば、自動車のバックミラーが必要だというお客はいませんよね。
当たり前だからです。
期待のニーズ(一元的品質)
-これについて、顧客は自分から何が必要かを、話してくれます。
-この機能が欲しい、これが満たされないと困る(不満)、と言ってくれます。
☆どんなインタビューアでも聴けるニーズです。
インタビューでこれしか聴けない(受身の)ケースがあまりに多いと思います。
これでは残念ながら差別化できません。
自動車のエアーやオーディオ類。人によってニーズが異なります。
喜びのニーズ(魅力的品質)
-顧客が気付いていなかった、特別付録です。大変喜んでくれます。
-逆にこれが満たされなくても、別に不満に思いません(気付いていないからです)。
-喜んだ顧客は、別の顧客に話してくれます。
☆インタビューでこれが聴きだせると、差別化につながります。
差別化のできるインタビューができるようになれば、と思います。
数年前のカーナビ、その機能には感動したものです。「喜びのニーズ」だったからでしょう。
でも、最近は、「期待のニーズ」に変化していませんか。
そうです、ニーズは陳腐化するのです。あと数年すればカーナビも標準装備(バックミラー並み)になってしまうかもしれませんね。
地図(紙の)を買わない(持たない)ドライバーが当たり前の時代になるのでしょうか。
少し、長くなってしまいました。「要求(ニーズ)を引き出す」能力がいかに重要
で、難しいかがお分かりいただければ幸いです。
清水


3つのニーズに関して改めて考えさせられました。
過去を思い出してみると、お客様と話す前は「喜びのニーズ」について色々と策を練るのですが、話した後には何故か「基本的ニーズ」の事で頭がいっぱいになってしまっています。
考えてみると、プロジェクトの前提条件(圧倒的に多いのはコストと納期)によって「基本的ニーズ」を外さないことに意識が集中しているような気がしています。時間の経過とともにこれがプレッシャーとして増幅していってる感じでしょうか。
うまく伝えられなくて申し訳ありません。駄文お許しください。
投稿: ルネッサ | 2007-03-14 16:39
ルネッサ さま
決して駄文では、ありませんよ。
正しいことをされていると思います。
ITプロジェクト(特にシステム開発)では、「基本的ニーズ」を落とさないことが必須です。
これが一つでも欠けていると、致命的欠陥になる可能性がありますから。
逆に、「喜びのニーズ」を中途半端に追い求めると、いわゆる「金メッキ」(過剰な機能)になってしまう可能性がありますから、要注意です。開発側の勝手な思いは禁物です。
顧客の正しいニーズを聴きだす(要求の引き出し)難しさです。
コースの中では、顧客自身の気付いていないニーズの発掘方法にも触れますので、参加されることをお勧めいたします。
投稿: 要求定義インストラクター | 2007-03-15 11:53
清水さん
リプライありがとうございます。
残念ですが、3月23日は業務の都合で参加できません。
次回の開催で参加させて頂きたいと思っています。
投稿: ルネッサ | 2007-03-16 18:00