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2007-05-16

企業内教育担当の方へ

 PMP認定試験の試験対策系講座の商談で、「とにかく、数だけ増やせばいいんです、実力は後です」と、企業内教育担当者から言われることがあります。
 冗談か、と、思うと、本当に本気でそう考えている場合があります。もちろん、実力を付けるためのその後をきっちり考えられている場合があります。この場合は、商談は進みます。

 ところが、本気で、しかも、社長の発想からして、「とりあえずPMPの数を増やせ」「プロジェクトマネジメントの力など信用していない、必要ない」という会社が、無いわけではありません。

 この場合、商談は進みません。というか、そういう会社は、私を求めることは無いでしょう。

 企業内教育でPMP試験対策を行うのであれば、その先をきちんと設定しておかなければならないです。

 具体的なプロジェクトマネジメント系人材を育てるロードマップであるとか、必要なコンピテンシー体系であるとか、理想像であるとか、ともかく、そういう「先の目標」があるべきです。

 だって、そうでなければ、受講する人は、辛いだけ、です。

 もっと言えば、ちゃんと勉強した人は、早晩、その会社のダメさ加減に気づいて、勉強してから退職します。つまり、「PMPの数を増やそうとすればするほど、不協和音」になります。

 ところで、最近は、説明する側も、「ここは試験には出ません」と言わないようにしています。この本のこのあたりはきちんと勉強すべきだ、という、ポジティブな情報は伝えます。ところが、ネガティブな情報は、伝えるべきではないです。「でない=必要ない=出るところだけ勉強すればよい」という、おかしな図式が成り立つためです。

 出るところだけ勉強などというのは、こと、プロジェクトマネジメントについては不可能です。全体を把握すること、が、最重要だからです。ここはでないらしいから抜く、で、全体を把握しているのでしょうか?

 たとえば、NPVが何かを知らずして、プロジェクト選定が理解できるのでしょうか(これは強引な例ですが)?NPVに精通していることは、無駄でしょうか?

 でもね、「ここは出ます」「ここは出ません」と言う人のほうが、企業内研修では受けが良いようです。残念。

 現実に企業内教育では、「出るところを教えてくれ」とか「とにかく練習問題を1000問でも2000問でも数多くやってくれ」とか、変なリクエストが出ます(正しい理由に基づいた意見であれば賛同できますが、大抵は、過去に落ちた人からの意見だったり。合格した人からの意見のほうを参考にすべき、ということが、どうしてわからないのでしょうね?ダメな人材の意見を聞く教育担当というのも、いかがなものかと思うわけです)。

 合格すれば良い、という指示を上から受けていたとして、それが本心か、是非、社長まで遡って確認していただきたいと思います。社長が本心で実力より合格者数だと思うなら、私もいろいろなことを諦めることができます。

 ということで、初の企業内教育担当者様へのメッセージでした。

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