コストもスケジュールも見積もれない
最近、凄まじい開発プロジェクトの話を聞いた。
これまで3年間、20億円以上を費やして計画検討などを行ってきたが、現時点で、納得できるコスト見積も、スケジュールも作成できていない、という。
概算で300億くらいかかるのではないか、という話だが、それにしても、成果物スコープもプロジェクトスコープも定かではない、という。
しかし、一部は概要設計に着手している、と。まあ、それは良いとしても、「納得出来る」見積が完成しないとはどういう事なのか。
実際の計画を拝見した。
某大手ITベンダーが参加しているようで、非常に細かい、割とPMBOKガイドに準拠した計画に見える。しかし、「なんとなく実感が湧かない、よくわからない」のだ。リスクなどは丁寧に洗い出されているが、受けている説明とのギャップが大きい・・・・。
話をしていて気付いた事。
- ニーズがよくわからない(もしかすると、ニーズが無い)
- プロジェクト許可に至るまでの検討プロセスが怪しい
- そもそも再構築で規模も一定なので成果物スコープは(誰かがきちんと定義しさえすれば)本来はっきりしているはず
- 技術的課題は先送りにしてしまっている
- 既に費用をかけてしまっていて、それが重荷になっている
- どこかで中断したほうがよい、とは、気付いている
つまり、足下がグラグラ。
実施の決定までのプロセスに、問題がある。ガイド的にはプロジェクト憲章が作成されるまで、の、部分。
チームのモチベーションを下げずに、中止点に向けて、「精一杯頑張ったが無理」と言うための活動を続ける事になるのだろう。
プロジェクトマネジメント計画書は「うまくいくだろう」という計画でなければならないが、このような状況において「うまくいく」とはなかなか言いにくい。しかし、言わなければならない、というのは辛い。
犯人捜しをしても仕方がないが、手続を振り返ってみれば、やはり、「GOを出した人」に落ち度があった、と、言わざるを得ないだろう。
当面、この話はトラッキングしていこうと思う。

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